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雑草対策

除草を怠りフェンスが倒壊 No.17

除草を怠りフェンスが倒壊  No.17

(新エネルギー新聞 2016年9月掲載記事を一部編集)

除草を怠ると、時には設備を破壊してしまうことも
除草を怠ると、時には設備を破壊してしまうことも

雑草を甘く見てはいけない。時には太陽光発電所の設備を破壊してしまうこともある。

写真を見て分かるように、発電所の敷地内は防草シートを敷設しており、それなりに効果を発揮している。基礎の杭と防草シートの境目から伸びている雑草は、予想以上の繁栄ぶりだが、まだ致命的な問題にはなっていない。
しかし、右側をよく見てほしい。ただの雑草の固まりではなく、フェンスにまとわりついた雑草なのだ。この雑草のせいで、フェンスが傾いてしまっている。

雑草があることで、風の影響を強く受け、想定以上の負荷がかかってしまうことが原因だ。
まとわりついた雑草を放置していると、この写真のようにフェンスが傾き、そのうち倒壊してしまうだろう。

2017年4月施行の改正FIT法により、安全性に問題があったり、O&Mを適切に実施していない産業用太陽光発電所は、【認定取消し】される懸念がある、ということは前回解説した。
ただ、「改正FIT法施行後に設置された発電所が対象で、それ以前のものは対象外」という、間違った認識の発電事業者も多いので、改めて確認しておきたい。

改正FIT法は、既に発電を開始している既存の発電所も、すべて対象となり、必ず対応しなければならない。
近隣住民による通報を受け付ける窓口も設置されるので、特に、外観で危険性を想起させるような場合は早急に対策すべきだろう。

上の写真のようにフェンスが傾いていれば、通報されることはほぼ確実だろう。

子供がいたずらしてフェンスの下敷きになるかもしれない。または、もっとひどい風が吹いたらフェンスが飛ばされて、近隣家屋に激突するかもしれない。
このような不安を近隣住民に与えないためにも、フェンス際の除草も適切に実施しなければならない。

(新エネルギー新聞 2016年9月掲載記事を一部編集)

  1. 掲載文書は、当協議会の関係者が、それぞれの文責で記述しています。
  2. 掲載文書中では、事例を取り上げて具体の対応に言及していますが、必ずしも原因や事象、対応を掘り下げて網羅的に記述するものではありません。
  3. 掲載文書は、主として低圧発電所を想定して記述しています。記載内容の中には高圧以上の発電所に通用するものもありますが、高圧以上の発電所に当てはめる場合は、法定の安全措置義務等との整合を考慮してください。

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