【動画の要約】
兵庫県の低圧発電所で起きた劇的な改善
太陽光発電メンテナンスの専門家である「エナジービジョン」が、兵庫県にある低圧発電所の改善事例を公開しました。この事例では、これまで全くメンテナンスが行われていなかった発電所に対し、適切な処置を行うことで、年間売電金額が約55万円もアップしたという驚きの結果が出ています。当初、発電事業者は大幅な売電収入の減少に悩んでいましたが、販売店が倒産しており、設備の詳細や遠隔監視システムの有無さえ分からない状況でした。
雑草に埋もれ、機材トラブルも放置されていた現場
相談を受けた同社が現地調査を行ったところ、発電所は敷地内外に雑草が生い茂るジャングル状態で、パネルが草に埋もれていました。調査の結果、実は遠隔監視システムが設置されていたことが判明し、過去のデータを解析できるようになりました。 さらに詳細な現況検査(2023年2月実施)では、パネルの割れが2枚、MC4コネクタの焦げ(発火リスクのある不具合)、激しいパネルの汚れなどが次々と発見されました。
独自の指標「sPR」で判明した長期的な性能低下
今回の改善の鍵となったのが、同社が提唱する発電管理指標「sPR(Simplified Performance Ratio)」です。これは発電量を日射量で割り、さらに12ヶ月移動平均をとることで、季節変動を除いた「真の発電実力」を可視化するものです。 この指標を用いて過去データを分析したところ、稼働当初から性能が右肩下がりに落ち続けていたことが判明しました。通常の発電量グラフだけでは気象条件に左右されて気づきにくい低下も、sPRを用いることで明確になりました。
対策後のV字回復と「メンテナンスフリー」の落とし穴
不具合箇所の是正(パネル交換、洗浄、コネクタ補修)と徹底した除草を行った結果、発電性能はV字回復を見せました。もっとも状態が悪かった時期は本来の70%程度まで性能が落ち込み、年間約55万円もの損失が出ていましたが、対策後は100%の水準まで戻っています。 専門家は「メンテナンスフリーや業者任せにしている発電所では、気づかないうちに性能が低下しているケースは決して少なくない」と警鐘を鳴らしており、継続的な数値監視と適切なメンテナンスの重要性を訴えています。


