JOMARE

株式会社エナジービジョンの山下発電管理アドバイザーより、毎月多くの発電事業者からの困った相談に対応している中から、発電所のそもそもの不適にメスを入れ、ストリングの組み換えと雑草対策によって大幅に発電を増やした事例を紹介します。

【動画の要約】

図面なし・業者倒産という厳しい状況からの相談

2022年の夏、ある発電事業者から「隣り合う2つの発電所のうち、規模が大きいはずの発電所の方が、なぜか発電量が少ない」という相談が寄せられました。購入時の資料を確認しようとしたところ、販売会社はすでに倒産しており、発電所の設計図や保証書といった重要書類が一切ない状態だったといいます。

パネル未接続という信じがたい施工ミスが発覚

発電データの解析を行ったところ、パネル容量あたりの発電実績が平均的な数値よりも約15%低いことが分かりました。不審に思い現地調査を実施したところ、パネル自体は設置されているにもかかわらず、配線が繋がれていない箇所が複数発見されました。

これは、当初の設計ミスにより「全てのパネルを繋ぐとパワーコンディショナの容量を超えて故障してしまう」と考えた施工業者が、一部のパネルを意図的に未接続のまま放置したことが原因だと推測されます。

ストリングの組み換えと除草で年間約46万円の増収

解決策として、全てのパネルを安全に接続できるよう配線回路(ストリング)のパズル的な組み換え工事を実施しました。あわせて、年3回の適切な除草作業も徹底しました。

その結果、対策前は年間194万8000円だった売電額が、対策後には240万円を超え、年間で約46万円(45万9000円以上)もの収益アップを実現しました。除草費用などのコストを差し引いても十分に採算が取れる結果となりました。

適切な現状把握が改善への第一歩

山下アドバイザーは、「発電所は非常に素直であり、お天道様が照っていれば必ず発電してくれる」と語ります。

日々のモニタリングで違和感を覚えた際は、放置せずに専門家へ相談し、現状を正しく把握して改善策を講じることが重要です。


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