(新エネルギー新聞 2015年1月掲載記事を一部編集)
先日現地調査した発電所は、驚くほどモジュールが汚れていた。
状況としては、
・2014年5月に設置
・システム容量 40kW
・雑木林の中で日当たりはかなり悪い(13時には近隣の樹木で影が掛かる)
(別荘地の一角。もともと別荘が建っていたが、それを壊して発電所にした)
・遠隔監視システムはなし
・1年過ぎたあたりから、発電量が減っている気がする
という発電所だ。
たった1年4ヶ月で、ここまで汚れるか?、というほどで、
太陽光発電の施工経験10年以上の職人も「こんな汚れ方見たこと無い」というほど。
特に汚れているのが、コナラ(と思われる)の木の下で、昼過ぎには影がかかってしまうような場所。
日影の影響による黒カビという説が濃厚だが、日射が良い場所に設置するはずの太陽光発電なので、珍しい事例と言えるだろう。
側聞している限りでは、モジュール洗浄が必要な発電所はそう多くない、と考えている。しかし今回の発電所の汚れはあまりにもひどく、大幅に発電量が落ちている可能性もあり、洗浄した方が良いかもしれない。
幸いこの汚れは、水をつけて少し強めにこすったところ、思ったよりも汚れ落ちが良かったため、雨天時に洗浄ブラシを持ち込んでこする程度でも対処できそうだ。
ただし、この発電所は遠隔監視システムも付いていないため、実際の発電量の把握が難しく、まずは、その提案から、ということになった。
(新エネルギー新聞 2015年1月掲載記事を一部編集)