安心安全を前提とした「長期安定稼働」がO&Mの目的

住宅用太陽光発電が普及しはじめたころ、「一度設置したら故障もなく、ずっと発電する」とメーカーが説明して販売していました。そのため、いまだに太陽光発電はメンテナンスフリーだと思っている方がいます。しかし、実際には大きな間違いです。

現在では、太陽光発電システムは故障する、だから保守・管理を行い、手直ししながら発電を続けていくもの、というのが定説です。事実、施工ミスによるパネルの発火や、PCSの故障で発電量が減少した等、電気的故障や台風・大雨の風水害で事故が起きるなど、数多くのトラブル事例が報告されています。

基本的に「毎日きちんと発電しているか」を確認し、自動車の車検のように「定期的に問題ないか点検」することが重要です。

これを太陽光発電のO&M(オーアンドエム)と言います。
※Oはオペレーション=運用管理、Mはメンテナンス=保守点検の略称です。

O&Mを構成する要素

オペレーション(運用管理)の最大の役割は、毎日の発電量の監視です。改正FIT法により、記録に残すことが必須となっています。メンテナンス(保守点検)は、故障を未然に防ぐことを目的とし、定期的な点検の実施が望まれます。

以下に、O&Mを構成する要素をまとめてみました。

オペレーション(O)

<1>
監視

a.導入アドバイス 規模や機能に応じて、監視レベルを総発電量、PCS単位、ストリング単位の3つからアドバイス
b.設置と初期設定 遠隔監視システムの設置と初期設定
<2>
日常管理
a.日常運転の見守り 1日単位、1週間単位で運転を確認し、障害の発見
b.障害の解析と初期判断 障害を解析して緊急性を検討、駆け付け対応の必要性を判断
c.アラート対応 PCSや遠隔監視システムからの、重大な障害アラートの把握と対応
d.レポート提出 運転概況、障害履歴、障害対応をまとめたレポートを提出
e.文書管理 設備の技術文書、関係各所の連絡先等の一元管理
f.電気主任技術者の紹介 電気主任技術者の紹介
<3>
改善提案
a.不具合の修正 設計・施工上の不具合の修正
b.防犯対策 防犯カメラや拡声器を設置し、侵入・盗難・イタズラなどを防止
c.最適化 オプション機器の活用など最適化を提案
d.収益向上への提案 保険の検討と見直し、ローンの借り換え、新電力の活用など

メンテナンス(M)

<1>
点検
a.年次点検 年1回の点検、フル、ミディアム、ミニマムの組み合わせ
b.巡回点検 数ヶ月から半年に1回の点検、主として架台、基礎、モジュール、配線の目視点検
c.レポート提出 点検結果をレポートにまとめて提出
d.スポット点検 竣工時点検、転売査定時の点検など
e.設備文書の点検 設備の技術文書(単線結線図、アレイ配線図、設置レイアウト図、現場写真等)から問題点を発見
f.構造的点検 土地造成、排水溝、基礎、架台に関する点検
g.PCS点検 PCSメーカーの点検要項に添って、フィルター清掃等実施
h.PCSリレー点検 PCSの系統連系保護継電器(リレー)の点検
i.フェンス/アクセス路の点検 フェンス、アクセス路に不備がないか点検
j.遠隔監視システムの点検 設定ミスの発見、アラート発報の信頼性を確認
<2>
駆け付け
対応
a.迅速な現場確認 指定箇所の目視、PCSエラーの確認とエラー内容に応じた軽微な対応(※検査機器は使用しない)
b.レポート提出 駆け付け対応の内容をレポートにまとめて提出
<3>
障害対応
a.故障修理 故障箇所の特定と修理
b.パーツ交換 予防的なパーツ交換対応
c.雷害対策 雷害の予防対策
d.雪害対策 雪害の予防対策
e.パネル洗浄 特別汚れやすいエリアは対応
<4>
除草対策
a.除草コンサルティング 現地の状況に合わせて、最善の除草方法を立案
b.除草の実施 草刈り、除草剤、防草シートなど、除草作業の実施

太陽光発電O&Mとは

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